西郷隆盛に学ぶ、敬天愛人フォーラム21

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西郷隆盛に学ぶ 『敬天愛人フォーラム21』
西郷隆盛
西郷隆盛と敬天愛人その教えを学ぶ
西郷隆盛を称えた先人

月刊レーダ2004年9月号 労働問題研究会議

−世界に伝えたい『西郷隆盛の精神』−

 

節義廉恥(せつぎれんち)を忘れた政治家や役人


社会保険庁が1990年から5年間に、職員レクリェーション費5千万円を厚生年金と国民年金から流用していた事が分かった。国民の預かり金である保険料を「財政構造改革法は保険料を事務費に使うことを認めている」と開き直っている。改革とは役人が勝手に国民の預かり金を自分たちの為に自由に使うことなのか。また、元社会保険庁長官、下村健被告が日本歯科医師会から金品を受けたとのことで、逮捕、起訴され8月26、27に開かれる初公判でそれぞれ起訴事実を認める方針であることが分かった。         (8月25日東京新聞)
また、同新聞に、橋本竜太郎元首相の政策秘書を東京地検特捜部が日本歯科医師会(日歯)自民党の橋本派に一億円を裏献金した疑惑で参考人事情聴取をしており、近く1億円の小切手を受け取ったとされる橋本氏本人からも事情聴取するとのこと。
日本政府機構、地方自治体各種業界団体まで
節義廉恥を忘れては国の将来はない。日本再生の為には検察だけでなく国民全体で監視する必要がある。
 

温泉好きな日本人

白骨温泉、伊香保温泉に続き、神奈川県の箱根温泉でも不正が発覚した。箱根町によると、町内の温泉・宿泊施設、二百六十施設を調査したところ二十八施設が温泉を未使用で、うち六軒が「温泉」「湯の花」といったインチキ表示をしていた。尚、インチキ温泉が、約三十万人からニセの入湯税を不正に徴収していたことも発覚した。伊香保温泉では伊香保町の調査で八日以上も浴槽の湯を入れ替えない施設が同町内七軒あったことが発覚した。このうち一軒は半年に一度しか湯を入替えない不潔風呂「アカの湯」であった事がわかった。温泉浴は、その環境とともに温熱や水圧、温泉に含まれている、さまざまな成分がからだを適度に刺激し、衰えた諸機能を活性化し、自律神経を調節し、ホルモンの分泌を促し、人間が生まれながらにもっている免疫力や治癒能力を高めることにより、体のさまざまな症状に効くと言う。その事が温泉場の脱衣場などに源泉の化学物質を記載した説明書きが掲示されている。ところがである。実は、水道水や井戸水を沸かしただけの湯を「天然温泉」と偽っていたことも発覚してしまったのである。これは重大な犯罪行為ではないでしょうか。

温泉好きの西郷さんは、仕事が終わるとよく犬を連れウサギを追い、山や谷を渡り歩いて一日中狩をして暮らした夕暮れに、温泉に入って身も心もきわめて爽快になったとき、悠々として「君子の心はいつもこのように爽やかなものであろう」と言ったと言う。「南洲翁遺訓」
 

社会の木鐸

「社会の木鐸」的存在とされる「新聞」。その一般的解釈とは裏腹に、過激な販売勧誘によって利潤極大化を追求してきた新聞業界。結果として、我が国の新聞普及率は他国に比べ圧倒的に高いが国民の道徳心や倫理観が低いのは、次の事実が物語っている。発行部数1千万部、日本一を誇る読売新聞社長、読売巨人軍渡辺恒雄オーナが突然の辞任した。今年のドラフトの目玉である明治大学の右腕のエース一場靖弘投手に対し、スカウト活動で現金200百万円を渡していた一件で引責辞任したとのこと。渡辺恒雄オーナといえば、選手に対して「たかが選手のくせに無礼な事を言うな」と言って、マスコミを騒がせている人物である。
マスコミに囲まれながらパイプを加えて大声で騒ぐ爺さん、野球にあまり関心の無い人でも「この爺さんどこの偉い人かな」と思っているのではないのでしょうか。巨人軍はプロ野球の救世主のような存在でありながら、実は巨人軍の身勝手な主張と豊富な資金力の力によって、外の弱小球団が立ち行かないほどになり、球界全体が二リーグ制存続か一リーグ制にするか揺れている最中の渡辺オーナの辞任である。渡辺オーナは政治部記者出身で、日本の政権政党である自由民主党は金権に蔓延しており、現在日本を悪くしている原因であることは重々存じているはずである。
その渡辺氏がオーナに就任後巨人軍が力と金を背景にドラフト制度などを改正したにもかかわらず、尚、権力と裏金によって将来ある学生を縛りコントロールすることが許されるのか、これもまた、重大な反社会的行為であると言わねばなるまい。
日本学生野球憲章十三条の二「選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、職業野球団その他のものから、これらとの入団、雇傭その他の契約により、又はその締結を条件として契約金、若しくはこれに準ずるものの前渡し、その他の金品の支給、若しくは貸与を受け、又はその他の利益を受けることができない」とある。
 

無礼打ち

 幕末の文久2年8月21日(1862)、京都に向かう薩摩藩の島津久光の行列の前を馬で横切ろうとした英国人3人を無礼討ちにして殺傷するという事件起がこった。(生麦事件)江戸時代後半、「公事方御定書」に武士たる者は本当に無礼な行為を受ければ相手を切り殺してもおとがめは無いとされていた。しかし、打ち損じると(逃げられたり、失敗したりすると)武士として身分を奪われ屋敷も没収されてしまう。渡辺オーナは打ち損じて、尚、読売グループの会長に残るのか。社会の木鐸としての使命を「新聞」に期待する。
 

肥え汁をかけられて

 南洲翁が明治6年、鹿児島に帰られて今もある武町の屋敷に住んでおられた時の話であるが、ある日の夕方、例の通り、冷飯を食べて、草履を履き、田んぼのあぜ道を散歩しておられていた時のことである。ちょうど、狭い道を肥料桶を担いで通りかかった百姓のおやじさんが、行きずり西郷さんが通られると気付き、感極まり行きずりにヒョイと腰をかがめて挨拶をした。その瞬間、その桶の中の肥え汁がチャプンと飛び出して、こともあろうか南洲翁の着物のすそにさっとかかった。
おやじさんはそれを見て桶を降ろして青くなった。恐縮しているおやじさんに、南洲翁は「んにゃ、おしいこつしたね、花も咲かせ、実も成らす肥料を、おいがぼろ着が吸い取ってしもて」と言われて、しかも袖を拭きもせずスタコラ歩いて行かれた。百姓じいさん、ただ手を合わせて頭をしばらく上げなかったという。
普通の人だったら、それも最高の総理大臣級の人物でありながらなんという平身低頭な南洲翁であろうか。この事が西郷を別に罪なきにもかかわらず、沖永良部島に島流しして頓死の苦しみをさせた島津久光であったならどうだっただろうか。
イギリス人が自分の行列の前を横切っただけで「無礼者」と殺してしまい、薩英戦争にまで発展させた久光ならば、百姓じいさんにどんな処刑をしただろうか、身震いがする。                          (石原貫一郎)

南洲翁遺訓十六編 

節義(せつぎ)廉恥(れんち)(うしな)ひて、国を維持(いじ)するの道決(みちけっ)して()らず、西洋(せいよう)各国(かっこく)同然(どうぜん)なり。(うえ)()者下(ものした)(のぞ)みて()(あらそ)()(わす)るる(とき)は、下皆之(したみなこれ)(なら)ひ、人心(じんしん)(たちま)財利(ざいり)(はし)り、卑吝(ひりん)情日々(じょうひび)(ちょう)じ、節義(せつぎ)廉恥(れんち)志操(しそう)(うしな)ひ、父子(ふし)兄弟(けいてい)(あいだ)銭財(ぜんざい)(あらそ)ひ、()讐視(しゅうし)するに(いた)(なり)(かく)(ごと)()()かば、(なに)(もっ)国家(こっか)()()()きぞ。徳川(とくがわ)()将士(しょうし)(たけ)(こころ)()ぎて()(おさ)めしか共、今は昔時(せきじ)戦国(せんごく)猛士(もうし)より(なお)一層(いっそう)(たけ)(こころ)(ふる)(おこ)さずば、万国(ばんこく)対峙(たいじ)()


 
義を守り、恥を知るの、心を失うようなことがあれば国家を維持することは決して出来ない。それは西洋各国であってもみな同じである。
上に立つ者が下に対して自分の利益のみを争い求め、正しい道を忘れるとき、下の者もまたこれに習うようになって人は皆財欲にはしり、卑しくケチな心が日に日に増し、節義廉恥と言った道徳を失って、親子兄弟の間も財産を争い互いに敵視するに至るのである。このようになったら何をもって国を維持することが出来ようか。徳川氏は将兵の勇猛な心を抑えて世の中を治めたが、今は昔の戦国時代の武士よりもなお一層勇猛心を奮い起さなければ、世界のあらゆる国々と相対することは出来無いであろう。

                                        
敬天愛人フォーラム21 
                          代表世話役 内 弘志

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